アイトリガー編集部
信頼できるデジタルマーケティングパートナーとして、クライアントとともに成長していくことを行動指針として活動する、プロフェッショナルなマーケター集団。実戦で得た経験をもとに、リアルな打ち手と課題解決のヒントをお届けします。
こんにちは!アイトリガーの井田です。
皆さんはMeta広告のAdvantage+ショッピングキャンペーン(ASC)をご存知でしょうか?
広告運用者が設定する項目を極力シンプルにし、配信の調整を自動入札に任せ、クリエイティブで他と差別化を図る自動化に特化したキャンペーンとなっています。
2022年10月より実装され、徐々に実施済み・実施を検討されている方も多いかと思いますので、本記事にて改めてその特徴と設定方法について解説いたします!
目次
先述の通り、ASCは自動化に特化したキャンペーンとなっています。
基本的には全てが自動化されており、Google広告のP-MAXキャンペーンと似たような考え方と言われたらイメージがつく広告運用者の方も多いのではないでしょうか?
ASCの特徴は後述の通常キャンペーンとの違いにも直結してきますが、以下の通りとなっています。
といったように、ターゲット×クリエイティブの自動化により広告効果最大化を図るキャンペーンとなっています。
Meta公式からも、
設定の自動化を進める事で最小限の入力作業でMetaソリューション最高のパフォーマンスを引き出せる
引用元:Meta公式ヘルプ
とあり、機械学習にはかなりの自信があるようです。
基本的に調整は機械学習に任せる形となりますが、新規・既存ターゲットの調整をASC内でできることは大きな特徴と言えるでしょう。
通常キャンペーンでは、新規ターゲット用・既存ターゲット用でそれぞれ専用のキャンペーンを用意する必要がありました。
ASCの場合は同一キャンペーンにて両方にアプローチすることができ、かつ配信比率も設定することができます。
これによりキャンペーン・アセットの数を減らすことにも繋がり、データも集約されることで機械学習も進みやすくなります。
上述の通り、ターゲット×クリエイティブで機械学習が進むのと、過去配信して高パフォーマンスだったクリエイティブを取り込む機能があるのは大きな特徴と言えます。
ASCと通常キャンペーンの違いについて、簡単に以下表にまとめました。
Advantage+ショッピングキャンペーン | 通常キャンペーン | |
---|---|---|
機械学習 | 改良された機械学習モデル (ターゲットセグメント情報を配信のアルゴリズムに組み入れ) | 従来の機械学習モデル |
キャンペーン | 同じ国をターゲットにしたキャンペーンは8つまで | 制限なし |
広告セット | 1キャンペーンあたり1広告セット | 制限なし |
入札 | 自動入札のみ | 手動設定 |
最適化 | 購入イベントのみ (配信の予算で最大の購入CV・最小のCPAになるよう 最適化される) | いずれかのPixelイベント (入札戦略に基づいて最適化に設定したイベントのCVを最適化) |
オーディエンス | ターゲットを自動で設定 ・新規ターゲットと既存ターゲット(カスタムオーディエンス)の 予算を1つの広告セット内で別々に配分出来る ※既存ターゲットの予算を0として除外扱いにすることが可能 | ターゲットを手動で設定 ・新規と既存のターゲティングを分けて設定 |
配信面 | 自動配置のみ | 手動で設定 |
クリエイティブ | ユーザーごとに最適な広告フォーマット、クリエイティブ、 配信先を自動で設定 ・1広告あたり150のクリエイティブが設定可能(多い方が良い) ・1つの広告セットでDynamicとStaticをサポート ・同じピクセルを使用しているパフォーマンスの高い 既存のCV目的、カタログ販売目的キャンペーン広告を抽出して使用することが可能 | クリエイティブの制限なし(最大6件推奨) |
最後に管理画面上での入稿手順をご紹介します。
この箇所では、通常キャンペーンの設定と基本は同様の方法で進めていきます。
一点注意が必要なのが、通常キャンペーンとの違いでも触れた、ASCの場合コンバージョンイベントの設定が購入イベントのみとなる点です。「コンバージョンの場所」が”サイト”の場合は「購入」に設定され、”ウェブサイトとアプリ”の場合には、アプリに購入イベントの設定がないとアラートが出て選択ができない仕様となっています。
「コンバージョンの場所」をどちらにするにせよ、あらかじめ購入イベントの設定を行っておく必要があります。
予算と掲載期間はここで設定が可能です。また、新規・既存ターゲット周りの調整もこの段階で設定できます。
設定自体は任意ですが、必要に応じて各種設定をしてみましょう!
既存の広告クリエイティブを利用する場合、以下のように[おすすめの広告]にて成果の良い広告が表示されるようになっています。
広告を選択→ [インポート]を選択することで一括で広告を設定することができます。
続いて[広告レベルに移動]を選択することで、個別に編集することも可能です。
いかがでしたでしょうか?
既存の成果の良い広告を一括でインポートする機能もあるため、入稿の際の工数はかなり削減されつつ、よりクリエイティブ検証に時間を割くことができる魅力的なキャンペーンですよね。やってみたことがない広告運用者の方も、ぜひ導入を検討してみて下さい!
記事を書いた人
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