アイトリガー編集部
信頼できるデジタルマーケティングパートナーとして、クライアントとともに成長していくことを行動指針として活動する、プロフェッショナルなマーケター集団。実戦で得た経験をもとに、リアルな打ち手と課題解決のヒントをお届けします。
こんにちは!アイトリガーの井田です。
Googleが2021年に新たにローンチしたP-MAXキャンペーンですが、「名前は知ってるけど何ができるのかよく分からん!」という方は多いのではないでしょうか?
確かにP-MAXを導入すれば期待できる効果は多い半面、運用者が操作できる箇所が少ないことから、メリットやデメリットが分かりにくいといった声をよく聞きます。
本記事では、成り行きでP-MAXにて広告運用することになった私が
そもそもP-MAXキャンペーンとは?
P-MAXキャンペーンのメリット・デメリット
P-MAXキャンペーンの入稿手順
以上の3本立てでP-MAXキャンペーンの概要をご説明します!
P-MAXはどんなサービスに向いているの?という所も個人的な見解含みますが言及していますので、ぜひ最後までお目通しいただけますと幸いですっ!
P-MAXキャンペーンとは、簡単に言うとGoogleが提供している全ての広告枠に広告配信することができるキャンペーンです。
P-MAXでカバーできる広告枠は以下の通りです。
そうです、つまり全部です。
今までは検索結果に広告を出したいときは検索キャンペーン、ディスプレイ枠に広告を出したいときはディスプレイキャンペーンなど、広告を出したい枠によってキャンペーンを複数作成する必要がありました。
広告予算が少ない場合、どうしても効率の良いキャンペーンに集中させがちで他のキャンペーンを上手く活用しきれない、というような悩みを持つ広告運用者はチャレンジしてみる価値はあるかもしれません。
全項にて触れた内容がメリット・デメリットに直結してきますが、媒体の仕様含めて整理すると以下の通りになります!
先述の通り、Google上で行動しているユーザーに取りこぼすことなくリーチできることと、どの広告枠で配信するのが効果が高いのか最適化がかかるという部分が最大の強みと言えます!
検索キャンペーンの場合、完全一致クエリの際は既存の検索キャンペーン、その他クエリは広告ランクの高い方のキャンペーンがオークションにかけられます。
また、その他のキャンペーンにおいても、一部例外はあれど基本は広告ランクの高い方のキャンペーンがオークションにかけられます。
より広告ランクが高い方のキャンペーンがオークションにかけられる仕組みになっているため、既存のキャンペーンの補完としてP-MAXを活用することもできます。
P-MAXの機械学習は、月50件CVが獲得できれば問題なく進むと言われています。
この基準をクリアできるのであれば、低予算でも十分実施可能です。
もし月50CVが難しい場合は、CVの手前の目標(マイクロコンバージョン)を設定してみましょう。
P-MAXは基本はGoogleの自動入札任せの運用となるため、広告運用者側の手間が省けるという観点では大きなメリットになると言えます。
一方で広告運用者側で変更できる箇所が少ないことから、細かい調整ができないというデメリットもあります。
また、管理画面上やレポートで出力できるデータに限りがあり、パフォーマンス分析のための情報を集めにくいという側面もあります。
上記メリット・デメリットを鑑みて、限りある予算で広告枠に手広くリーチし、かつ効率よくCV獲得したいと考えている場合はP-MAXの導入を検討してみるといいかもしれません。
その他にも、従来のスマートショッピングキャンペーンやローカルキャンペーンは既にP-MAXにアップグレードされているので、その際はデメリットを度外視してP-MAXキャンペーンを実施しないといけない……ということになると思いますが。
ECサイトや来店誘導を目的としたサービスの場合、カート追加や経路をマイクロコンバージョンとして目標に設定してCVを稼ぎやすいため、P-MAXと相性はいいと筆者は考えています。
ここまででP-MAXについて何となく分かった!と思っていただけていれば嬉しいのですが、最後に管理画面上での入稿手順をご紹介できればと思います。
P-MAXならではの注意点もあるので、まず最初にそこだけ項目にまとめておきました。
では詳細は以下にて順番にご説明します!
管理画面上で「新しいキャンペーンを選択」をクリック後、キャンペーン目的を選択します。
※「ブランド認知度と比較検討」と「アプリのプロモーション」にした場合はP-MAXキャンペーンを選択できないのでご注意ください。
続行をクリックした後、P-MAXを選択します。
CV目標はここで設定できます。
また、もしショッピング面に配信したい場合はMerchant centerとの連携ができていればここで選択することができます。
P-MAXキャンペーン作成後に既存のキャンペーンとMerchant centerとの連携を行うことは現時点ではできないためご注意ください。
キャンペーンで重視したい指標を選択し、任意で単価を設定することができます。以下2つから選択できるので、目標に合わせて選択してください。
また、「顧客の獲得」にチェックを入れればターゲットユーザーを絞り込むことができます。
配信する地域や言語を選択します。
また、ここで「自動生成アセット」という項目が出てきます。
P-MAXはいわゆる動的検索広告的な機能も持ち合わせており、ここがオンになっている場合は広告のアセットが自動生成され、リンク先も自動で設定されることになります。
もし勝手に生成されたら困る場合は、デフォルトでこの機能がオンになっているので忘れずにオフにしましょう。
アセットグループ名を入力し、以下アセットも入力していきます。
ここで一点注意が必要なのは、こちら側で動画を指定しなかった場合は動画が自動生成されてしまうことです。
自動生成アセットと同様に、もし勝手に生成されたら困る場合は事前に動画を準備して入稿をしましょう。
次にオーディエンスシグナルを設定します。
オーディエンスシグナルとは、ユーザー情報を使用して広告配信の最適化に活用する機能です。
設定自体は任意ですが、キャンペーンの学習期間を短縮させることができるため設定されることをおすすめします。
最後に1日の予算を設定します。
以上でP-MAXキャンペーンの入稿は完了です!
いかかがでしょうか?
この記事を読んで「P-MAXよく分からん!」から「P-MAXちょっとは分かる!」までなっていたら大変嬉しいです。
P-MAXについては引き続き関連記事をアップしていきますので、ぜひ見逃さずにチェックしていただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
記事を書いた人
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