アイトリガー編集部
信頼できるデジタルマーケティングパートナーとして、クライアントとともに成長していくことを行動指針として活動する、プロフェッショナルなマーケター集団。実戦で得た経験をもとに、リアルな打ち手と課題解決のヒントをお届けします。
こんにちは!
突然ですが、新しいメンバーが職場に入ってきた際、どのようなサポートを行っていますか?
今回はその中でもアイトリガーで導入している「メンター制度」をご紹介させていただきます。
新メンバーの教育や定着化の参考にしていただければ幸いです。
目次
メンター制度とは経験の浅い新入社員や若手社員に対して、先輩社員が仕事・個人の悩みに関する相談に乗ることで個人の成長をサポートする制度です。
サポートをする社員を「メンター」、サポートを受ける社員を「メンティー」と呼びます。
新人教育でよく用いられる「OJT」とは異なり、主にメンタル面のサポートを行うことが特徴的です。
メンター制度の定義は企業によって様々であるため、アイトリガーではメンター制度を上司とは別に歳の近い先輩社員が相談役(メンター)となる制度と定義付けています。
メンター制度導入の目的は主に以下の3つです。
若手社員が離職してしまう原因には「仕事がうまくいかない」「人間関係がうまくいかない」といったサポート次第で改善可能な理由も見受けられます。
もし若手社員がこのような悩みを抱えていたとしても、相談役のメンターがいれば悩みが小さなうちに向き合うことができます。
そうすることで”離職の兆し”に早い段階で気づくことができ、入社間もない時期の離職防止に繋がります。同時に職場への早期定着も図ることができます。
若手社員に悩みはつきもの。
先輩社員は難なくこなしている内容が、若手にとっては不安材料だった、なんてこともよくあります。そのため、常に相談しやすい環境の整備は心理面のケアに繋がります。
仕事を教えてくれる先輩や上司には少し言いづらい…忙しそうだから声がかけづらい…という時も信頼関係のあるメンターがいれば気持ちはかなり楽になります。
特に様々な企業で導入が広まっているリモートワーク環境下では、業務効率化が進む一方でコミュニケーションが希薄化し、若手社員・中途社員が孤独を感じてしまうことも少なくありません。
リアルで顔を合わせる機会が減ってしまった今こそ、”悩んだときに一番初めに相談できる先輩”を仕組みとして用意し、密なコミュニケーション環境を作ることが重要です。
職場や仕事への不安が解消できればパフォーマンスを十分に発揮でき、スキル面の成長も見込めます。困ったことが起きたときすぐに相談して解決できる環境は成長スピードを格段にアップさせます。
また、メンター制度はメンター自身の成長にも役立つのが特徴です。
メンティーに教えるために自然とこれまでの業務や経験の振り返りを行うので、メンター自身の理解をより深めることに繋がり、今後のキャリアを考えるきっかけとなります。
また、メンティーをサポートするにあたって責任感・自主性も自然と芽生え、後輩育成スキルも身につきます。
アイトリガーでメンター制度を導入することになった背景は3つあります。
1つ目は心理的安全性の確保です。アイトリガーでは、入社1~2年目の退職率の改善が課題でした。早期に退職してしまったメンバーの理由には、「上司や先輩が忙しそうで声がかけづらかった」「メンバー間のコミュニケーションを活発に取れなかった」といったものがありました。そのため、コミュニケーション上のストレスを減らし、若手社員の定着率アップを目指しました。
2つ目は成長できる環境づくりです。新卒特有の悩みや研修内容に対する課題点をメンバーから聞き出し、会社の制度に取り入れようと考えました。これらはキャリアが長くなればなるほど忘れてしまったり視野が狭くなる部分でもあるため、若手の生の声を元に制度や研修内容を見直して新入社員がスピード感を持って成長できる環境づくりを狙いました。
3つ目はコロナ禍でのコミュニケーション機会創出です。メンター制度を導入した2021年はコロナ真っ只中。入社直後からリモートワークが続く状況で、ローテーション出社となってからもコミュニケーション機会の減少が懸念されていました。
そうしたなかで、メンターをペアでつけることで、社員教育としての効果はもちろん、シャッフルランチなど他部署との交流機会への参加をうながすきっかけにもなればとの想いがありました。
ちなみに、メンターとメンティーの組み合わせについては、人事がメンター制度の趣旨を説明した上で、相性や業務関係を考慮して所属部長が決定しています。
OJTとは、業務に必要なスキルや知識を実務を通して指導していく教育方法です。
この場合の指導者は直属の上司や先輩となります。
一方でメンター制度は、仕事・個人に関する悩みに対して解決のサポートを行うことで成長の促進を図る制度です。メンターには年齢の近い社員や業務上で接点が少ない他部署の社員から選ぶことが多いです。
このようにOJTとメンター制度では導入の目的もサポート方法も全く異なるため目的に応じたサポートが新入社員のためになります。
「メンター制度」については企業によって様々な定義が定められており、アイトリガーではメンターをメンティーにとって”一番身近な相談役”と位置づけています。
これは本来の目的である、気軽に相談できる関係性を守るためです。
メンター制度でよくある失敗事例として、メンターがOJT担当的立場を担ってしまうことでメンティーはメンターに声をかけづらくなってしまい、結果として気軽に相談できる存在がいなくなってしまうということがあります。
これではメンター制度導入の目的が果たせないため、アイトリガーでは新卒教育のポジショニングについて以下のような体制をとっています。
もちろん簡単な業務の質問に答えることやアドバイスを行うこともありますが、基本的に業務にかかわる指導はマネージャー及びOJT担当のポジションの人が行います。
そうすることでメンティーから見た先輩社員の棲み分けを明確にし、コミュニケーションが円滑に行えるようにしています。
メンティーが会社になれるまでの初期のコミュニケーションは、メンター発信を意識しています。
これはメンターはメンティーにとっての最初の相談相手という位置づけを確立させるためです。徐々に慣れてきたらメンティー発信のコミュニケーションがとれるようにシフトしていきます。
今回は、2022年度のメンター・メンティーそれぞれにアンケートをとり、メンター制度実施の感想を聞いてみました。
回答者:2022年度メンターの皆さん
回答者:2022年度メンティーの皆さん
https://kotobank.jp/word/%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC-178863
https://jinjibu.jp/keyword/detl/44
https://www.aidem.co.jp/business/reterm/ikusei-khowhow/1391/index.html?
https://media.unipos.me/mentor-system
記事を書いた人
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