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フリーランスにおすすめの仕事場を徹底解説|選ぶポイントや注意点も紹介

フリーランスの魅力は好きな時間や場所を選んで仕事できる点です。一方で仕事場は色々と選べるため、自分に向いた場所を探すのも苦労するかと思います。
フリーランスにおすすめの仕事場を知っていれば、作業前に場所を選ぶ際に便利です。本記事ではフリーランスにおすすめの仕事場を、選び方や注意点とともに徹底解説します。
目次
フリーランスが仕事場に選ぶ場所とは?
フリーランスが具体的に仕事場として選ぶ場所を知っていると、今後の作業にも役に立ちます。
ランサーズがまとめた『働き方調査2023』(24枚目)によると、「自宅」を選ぶ方が全体の86.6%と非常に多いです。続いて多いのが「オフィス」の9.6%、「その他の場所でリモートワーク」が3.8%という結果が出ています。
各所を移動しながら仕事するノマドワークが広まっているものの、フリーランスの多くが自宅やオフィスで仕事しているという結果です。
フリーランスが仕事場を選ぶポイント
フリーランスが作業しやすい仕事場を見つけるには、場所選びのポイントが重要となります。以下のポイントに沿って探してみてください。
働きやすい場所は自宅か自宅外か
まず自身が働きやすいのが、自宅か自宅外かを把握することが大切です。実際に仕事に集中できたり捗ったりする環境は、フリーランスによって異なります。
人の目が気になったり静かな環境が好きだったりする場合は自宅、またはレンタルオフィスがおすすめです。一方自宅だと誘惑に負けてしまう方や、多少の雑音や人の目がある場所がちょうど良い方は自宅外が向いています。
どちらが向いているのかがよくわからない場合は、試しに自宅・自宅外の両方で何度か仕事してから決めると良いでしょう。
電源の有無
また電源の有無も仕事場所を選ぶ際に欠かせません。フリーランスの中にはパソコンなどで作業する方が多いため、特に外で仕事する際は、途中で給電できるように電源が必要になります。
近くのカフェなど外に行ってもコンセントがある場合は、外で仕事するのもありです。充電器を忘れてしまった場合でもレンタルできるところがあれば、なお安心して使えます。ただ周りにコンセントのある店舗やスペースがない場合は、最悪自宅で時々充電しながら作業する流れです。
通信環境・セキュリティ
電源と合わせて重要なものに、通信環境やセキュリティも挙げられます。Wi-Fiを使って仕事する場合は、ネット環境があるかを事前に確認することが欠かせません。実際に使おうとしてネット環境がない場合、移動の時間や利用代金が無駄になります。
セキュリティについても、カフェなどのフリーWi-Fiは暗号化されていないため、情報を読み取られる点で不安です。外でネットを使う場合は、Wi-Fiが暗号化されている場所を選ぶ必要があります。
加えて不特定多数の人が利用する仕事場では、パソコンなどを放置した場合にデータをのぞかれる可能性にも注意すべきです。利用人数が少ないか、個別スペースで仕事できるかも確認しましょう。
アクセスの時間・距離
仕事場所を確保する際は、アクセスに掛かる時間や距離もチェックするべきです。あまりに自宅から遠い場所で仕事する場合、移動だけで時間が掛かります。なるべく近場の方が移動時間を抑えられるため、作業に割く時間を多く確保しやすいです。
もし近くに作業できる場所がない場合は、最悪自宅で作業するのも良いでしょう。自宅内であれば移動に手間が掛からないため、作業環境が整っていれば仕事に集中できます。
利用料金
仕事場を探す際、利用料金も大切なポイントです。特に外で仕事する際は、多くの場合でスペースを使う際にお金を支払わなければなりません。
カフェであれば最低でもドリンク1杯分のお金が、コワーキングスペースであればドロップイン1回分の料金が発生します。
特に財布事情が厳しい場合はお金を切り詰める必要もあるため、利用料金についてはしっかり確認するべきです。
騒音や混雑の状況
自宅の外で仕事する場合は、騒音や混雑の状況も場所によって異なります。カフェやファミレスでは様々な人が利用するため、騒がしかったり混雑で座席が見つからなかったりすることも多いです。ただ立地によってはカフェなどでも、騒音や混雑の心配がないところもあります。
一方コワーキングスペースのようにある程度利用者が限られる場所では、比較的騒音が抑えられる上に、混雑もしにくい傾向です。騒音や混雑の状況は仕事に集中できるかにも直結するため、仕事場選びの指標として活用してください。
フリーランスにおすすめな仕事場
フリーランスにとっておすすめで定番な仕事場として、以下のものが挙げられます。
自宅(自宅兼事業所)
まず自宅は、フリーランスにとって最も定番な仕事場の1つです。自身の部屋やリビングなどでパソコンを広げて仕事できる分、移動や利用料金にほとんど手間が掛かりません。
自宅で作業する場合のメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・移動に時間が掛からない・持ち家であれば家賃は掛からない・自宅兼事務所であれば家賃や住宅ローンの利息分を経費にできる・家事や育児と仕事を両立できる | ・趣味などの誘惑で仕事が進まない場合がある・家族の都合で仕事を中断しなければならない場合がある・クライアントとの打ち合わせに不向き・賃貸の場合、隣家の騒音に悩まされる場合がある |
図書館など公共施設
図書館などの公共施設は、自宅外でも無料で静かな環境を使える点で人気があります。施設によっては通信環境やコンセントもあるため、作業用の機器を持ち込むだけで仕事しやすいのも強みです。
公共施設で作業する場合のメリット・デメリットとして、以下の点が挙げられます。
メリット | デメリット |
---|---|
・無料で利用できる・比較的静かな環境で作業に没頭できる・リサーチに必要な本や新聞が揃っている | ・デスクの利用時間が限られる・事前申請が必要なケースが多い・Wi-Fiやコンセントがないところもある |
カフェやファミレス
カフェやファミレスで作業するフリーランスも多いです。フリーWi-Fiやコンセントが充実している店舗も増加傾向で、外で仕事する上でよく選ばれます。料金については、最低ドリンク1杯分(250~500円程度)で問題ありません。
カフェやファミレスのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
・おしゃれな空間で仕事ができる・ドリンク1杯程度であればあまりお金が掛からない・家とは違う空間で気分転換ウィながら仕事できる・飲食も可能 | ・騒音や混雑に悩まされることも多い・フリーWi-Fiはセキュリティ面で不安・店舗によってWi-Fiやコンセントがないところもある・毎回お金が掛かりやすい |
カラオケボックス
カラオケボックスもフリーランスにとって穴場な仕事場所として人気があります。平日であれば1時間100円程度、数時間利用でも500~600円というケースも多いです。時間パックを使えば、制限時間まで好きに使える上、延長もできます。
メリット | デメリット |
---|---|
・時間内であれば部屋を好きに使える・周りの人の目が気にならない・平日であれば長時間でも安く使える | ・別の部屋の音が気になる場合がある・机やテーブルが低く、作業が大変な場合も |
インターネットカフェ
都市部であればインターネットカフェを利用する手もおすすめです。特に個別スペースは完全遮蔽ではないものの、自身のスペースで作業に没頭できます。ただ料金は平均で1時間300~500円程度であるため、金銭事情も考えた方が良いでしょう。
メリット | デメリット |
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・個別スペースであれば人の目が気にならない・時間パックを使えば長時間でも安く使える・食事や入浴もできる | ・周りの音やにおいが気になる場合がある・お金がかさみやすい・マンガやネットなどの誘惑に駆られやすい |
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、1つの仕事スペースを複数人で共用できる施設です。料金形態は都度利用向けのドロップインと、月額契約があります。
複数人で空間を共有するため、他の利用者の目を意識しながら仕事に集中しやすいのが強みです。施設によってはイベントや勉強会を行っているため、コネクション作りにも使えます。
メリット | デメリット |
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・プリンターやコンセントなど備品が揃っている・1日500円や1,000円で使えるところもある・交流目的のイベントを開催している ・フリーランスと繋がれる・人の目があるために集中できる | ・周りの人の声やタイプ音が気になることがある・情報漏洩のリスクがある・長期利用の場合は高額の定額料金が発生・混雑時に使えない場合がある |
レンタル事務所
自宅以外に自分の仕事向けの事務所を用意する際、レンタル事務所はおすすめです。自宅以外で完全な専用スペースを持てるため、コワーキングスペースなどのように人の目を気にせずに済みます。
気になる予算は月額3万円からで、立地により様々です。特に都市部では10万円を超える場合があるため注意しましょう。加えて自分で備品を準備する必要があります。
メリット | デメリット |
---|---|
・自分専用の個別スペースが使える ・人の目を気にせず堂々と仕事できる・住所をそのまま使える ・打ち合わせスペースも用意できる | ・契約や維持のコストが高い・備品やネット環境は自分で用意する必要・契約時に収入証明が必須 |
レンタル事務所を借りるポイント
作業場所としてレンタル事務所を借りたい場合、以下の点を意識しましょう。
収入がある程度安定してから借りる
まず収入が安定しているかがカギです。フリーランスは住むための賃貸物件の契約でも、会社員に比べると借りにくい傾向があります。会社員と異なり毎月の収入が不安定なため、不動産会社も家賃を滞納される不安を抱くためです。
レンタル事務所を借りる際は、アパートなどと同じようにある程度収入が安定してから借りることをおすすめします。3年ほどフリーランスで活動して、十分な年収を安定的に得られるようになったら考えましょう。
立地も考慮して探す
またレンタル事務所の賃料は、立地によって様々です。地方であれば3~5万円で済むケースもある一方、都心の場合は月に10~20万円も掛かるケースもあります。
アパートなどと同じように立地次第で金額が何万円も変わるため、場所も考えながら検討してみてください。もし良い立地にはあるものの、少しでも家賃を減らしたい場合は、スペースの一部のみを借りるレンタルオフィスもおすすめです。
契約時は収入証明書類を準備
物件が見つかって契約する際、収入証明書類が欠かせません。フリーランスは会社員よりも信用度が低い分、少しでも契約に繋げるには、貸しても安心である証明が役に立ちます。
具体的に確定申告書の控えや所得証明書を最近3年分用意するのがおすすめです。最新の3年間分を用意すると、事業が安定していて支払い能力が十分あることを示せます。
フリーランスが仕事場を選ぶ際の注意点
フリーランスが仕事場を選ぶ時は、以下の点にご注意ください。
フリーWi-Fiのある店舗は情報漏洩に要注意
まずカフェをはじめフリーWi-Fiのある店舗で作業する際は、情報漏洩に注意しましょう。フリーWi-Fiは普通のWi-Fiと異なり、やり取りした情報を暗号化しないのが特徴です。暗号化されない場合、個人情報の漏洩やウイルスの感染などの危険があります。
もしフリーWi-Fiを使うのなら、以下の方法がおすすめです。
- セキュリティソフトなどでVPNを使う
- モバイルWi-Fiやスマホのテザリングを使うのもおすすめ
- 「https」で始まるサイトのみにアクセスする
- 個人情報の入力は控える
リモート会議を行う場合は周りに配慮する
自宅外でリモート会議を行う場合は、周りに配慮しましょう。会議の音声が大きい場合、周りの人に迷惑を掛けてしまいます。他の利用者で同じようにリモートワークをしている場合、仕事の妨げにもなりかねません。
加えてあまりにも声が大きいと、会議で扱う大切な情報が漏れるリスクもあります。外でのリモート会議は、マナーを守りながら進めましょう。
人が集まりやすいカフェなどは混雑・騒音のリスクが高い
カフェやファミレスのように多くの人が集まる場では、混雑や騒音のリスクも覚悟しなければいけません。特に都市部や駅前にあるカフェは平日でも混みやすいため、座席が見つからないこともよくあります。
加えて人の集まりやすいカフェやファミレスの場合、多くの人が利用する分、騒音に苦しむケースも多いです。騒音に悩まされると仕事に集中できないため、他の場所に移ったり雑音対策したりする必要があります。
カフェなどで仕事する場合は、事前に他の仕事場も探しておくのがおすすめです。
カフェなどを使う場合は長居に注意
カフェやファミレスで仕事する際、なるべく長居しないようにしましょう。大して注文していないのに、1つの座席を長時間も続けて使う姿は見苦しいものです。
同じ場所で長く作業するのなら、混みにくい店舗を選んだりメニューを多めに注文したりすると良いでしょう。または切りの良いタイミングで別の店舗に移るのもおすすめです。
著者がよく使う仕事場を紹介
最後に、フリーランスライター8年目の著者がよく使う仕事場も紹介します。
普段スタバなどのカフェを使うことが多い
私は自宅外で作業するケースが圧倒的に多いです。自宅では1人暮らしをしている分、スマホゲームや動画などの誘惑に負けることがよくあります。
普段はスタバやドトールなど大手チェーンのカフェで作業することが多いです。店舗や周りのお客さんの迷惑にならないように、2~3時間程度で別の場所に移動したり、コーヒーのお代わりを注文したりしています。
大手チェーンのカフェでは様々な方がお茶しに来るため、騒音対策として好きな作業用BGM動画を流しての作業が日常的です。
コワーキングスペースを利用することも
特に重要な作業をする場合やガッツリ仕事に没頭したい場合は、コワーキングスペースに出かけます。よく出かけるコワーキングスペースではフリーランスを含む社会人が使っているため、騒音はあまり気にせずに作業しやすいです。
ただリモート会議を行う方もたまにいるため、やはりBGMを聞きながら作業しています。なお施設によっては交流イベントも行われるため、余裕があれば参加するところですね。
実家やホテルで作業することも
年末年始や夏場などに帰省や旅行に出かける際は、実家やホテルを仕事場にしています。実家で作業する場合、かつての子供部屋の机と椅子にパソコンを置いて仕事を進めるスタイルです。ただ食事の時などに家族に呼ばれた時に作業を中断するため、復帰後のやる気の取り戻し方に課題はあります。
一方ホテルで作業する場合、ビジネスホテルであれば部屋に閉じこもっての作業です。ホステルのような寝る空間しかないところでは、共用スペースを使って仕事を進めます。ちなみにホテルでの作業では、近くのコンビニに買い物に行くのが気分転換ですね。
著者が自宅以外で愛用するおすすめのアイテム
ちなみに私は自宅外で仕事する際、スムーズに作業を進めるためにいくつかアイテムを持っていきます。
- ポータブルバッテリー:電源がない店舗などで給電するのに役立つ。2本所持。
- スマホ(テザリング用):ネット環境がない場合に重宝。ノイズキャンセリングイヤホン:周りの騒音が気になる時に活用。BGMも併用。
- マウス用の充電ケーブル:使っているマウスが2日に1度充電が必要なため。
実際に外で仕事する際に役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
フリーランスは作業する時間や場所を自由に選べる分、自分に合った仕事場を選ぶことが大切です。カフェやコワーキングスペースなど様々な場所があるものの、メリット・デメリットがあるため、事前に理解しておきましょう。
ご自身が仕事しやすい環境を把握した上で、適切に場所を選びながら作業を進めてみてください。
記事を書いた人